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※本コラムの投稿は個人の意見です。従いまして共感を得るか、反論をかうか、皆様の広い御心でお読み頂きお役に立てれば幸いです。

2017年1月27日

資産継承に長けてるって凄い事・・

ペンネーム:すぎちゃん

さて、前回コラムのポイントは、OS、開発言語バージョンのサポート切れに伴うバージョンアップ対応や、システム切替対応に、莫大な投資が必要となるという内容でした。他にも同様の話はあるようです。

システム切替対応に、莫大な投資が必要

 Windows Server の延長サポート切れにより、最新バージョンへの更新を検討されたお客様が、ベンダーから初期コストと変わらない更新費用を提示された結果、移行先にIBM i を選択された事例も報告されています。こちらのお客様は、元々 IBM i (RPG言語)を利用されていた様です。
 アプリケーション資産の継承性に長けている事を理解されていた結果の判断であったのではないかと考えます。

アーキテクチャの変更があっても資産継承性を維持

 IBM i の資産継承性について考えたいと思います。IBM i であっても、OSや開発言語等のバージョン・リリース変更対応の場合、オープン系言語同様のステップでプログラム改修を実施する事になります。
 例えば、『リリースノートの確認』、『設計(変更対象確認と対応決定)』、『プログラム改修』、『各種テスト』という様な一連の作業を実施します。
 特筆すべき事が2つあります。一つ目は、長い年月にわたり一定レベル以上の資産継承性を保ちながらプログラム言語を実装している点、二つ目は、アーキテクチャの変更があっても資産継承性を維持している点と考えます。

特定のOS環境下において同様のプログラム言語を長期間サポート

 一つ目の長い年月にわたり一定レベル以上の資産継承性を保ちながらプログラム言語を実装している点ですが、IBM i 上においてもJava等のオープンソース言語を使用してアプリケーション開発しているような場合、他プラットフォーム同様の改修工数がほぼ必要になります。
 オープンソースをベースとしている為、バージョン・リリース間の互換性に関しては、他プラットフォームとほぼ同様の対応が必要となる訳です。資産継承性に長けているのは、RPG、COBOLといった言語です。これまでも新バージョンがリリースされるタイミングにおいて、追加機能等によりプログラムを改修する必要性はあったと思いますが、振り返って思うと、軽微な内容であったか、ほとんど改修する事なく稼働確認がとれたケースが多かった様に思います。

 いろんな意見、見解があると思いますが、わたしは、特定のOS環境下において同様のプログラム言語を長い期間にわたりサポートし続けている事が資産継承性を一定レベルで保たれる大きな理由であると考えます。RPG言語の場合、S/36互換RPGⅡ、S/38互換RPGⅢ、RPG/400に関してはAS/400発表時から、ILE RPGでもリリースされた1994年から現在に至るまで改良は加えられながら継続サポートされています。(COBOL言語の場合、S/36互換COBOL、S/38互換COBOL、COBOL/400、ILE COBOL)
 オープンソース言語の場合、開発基盤であるフレームワーク上で、この様に長い期間にわたりサポートされているケースは無いのではないでしょうか。

最低限の投資で最新プラットフォームにアプリケーションを移植

 また、二つ目のアーキテクチャの変更があっても資産継承性を維持している点ですが、これまで2度ほど大きなアーキテクチャ変更があったが、利用ユーザーのほとんどは最低限の投資で最新プラットフォームにアプリケーションを移植する事を実現しています。
 一度目は、1988年AS/400の発表時。S/36、S/38というプラットフォームで稼働するアプリケーション資産をAS/400に移植した利用ユーザーが経験しています。また、二度目は1995年のOSが64ビット化(CISC→RISC)された時であり、AS/400を利用しているユーザーのほとんどが経験したのではないでしょうか。

 一個人の意見ですが、このように資産継承に長けた製品を提供できているのは、長い年月にわたり、自前で、半導体・集積回路・コンピュータ本体・周辺機器・OS・ミドルウエア・プログラミング言語を開発し、基幹業務を支えてきたIBM社だからこそ、実現できた事ではないかと考える次第です。